2015/02/13 練心庵落語会 二月席

記:納谷久美子

第2回 練心庵 落語会「不動坊」

若手イケメン落語家 桂優々さんの落語会。今回は落語の後に、観光家の陸奥賢さんによる解説がありました。

落語には「あほな男」がよく登場しますが、今回の主人公は、しっかり者の利吉。憧れの女性を嫁にもらえることになり、うかれてあほなことをしてしまいます。そのせいで仕返しをされますが、ビシッと妻を守り、かっこよく描かれています。

突然、利吉の妻になったのは、しっかり者で美人のお滝さん。落語の後の解説で、こんないい女が出てくるのも珍しいのだと聞きました。落語には、悪い女やあほな女が多いそうです。

お滝さんのせりふは、最後まで一度もありません。お滝さんは聞き手の想像次第。だからこそ、よりいっそう魅力的になるのだそうです。

今回の落語を見て、「優々さんの落語は、動きが派手なんだな。」と思いました。裏から見ていたスタッフは、優々さんが高座から落ちそうでヒヤヒヤしていたそうです。

でも、優々さんいわく、これは動きの派手な落語なんだとか。落語は普通、左右の動きが多いのに、これは上下の動きが多いのだそうです。

古典落語には、聞き慣れない言葉がたくさん出てきます。今回もいくつか出てきました。講釈師?裏長屋?

そういった用語とともに、当時の大阪の長屋の常識、町の作りなども、陸奥さんから詳しく解説していただきました。「ああ、それを先に聞いてから落語を聞きたかった!」「いま、もう一度聞けばもっと楽しめる!」と思いました。

今後、別の落語を聞いたときに「ああ、これは、あれだな!」と、ニヤニヤできそうです。解説つきの落語って、いいですね!ますます落語が好きになりました!