2015/10/3 第二回 初歩からの宗教学講座
受講された永山富美子さんがfacebookにてレポートをあげてくださったのでご紹介します。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
昨日は釈先生の練心庵で、第二回目の「初歩からの宗教学講座」がありました。(途中からでごめんなさい)
第二回目は「あなたも私も呪い、呪われている」というホラー。
ではなく、呪縛がいかに「無自覚」に身近にあるかという、ある意味ホラー映画よりこわい?お話。
ラベリング(名付ける)ことで、縛りをかけている。
例えば、「ぶつけたらダメだから、中古車買おう!」と言った自分の言葉を確かめるために、知らず知らずぶつけてしまっている…!Σ( ̄□ ̄;)
ピグマリオン効果ともいうのですね。
「言葉こそ呪い」
ひょー!
「あなたのためを思って言っているのよ✨」と言いながら、ほんとはめっちゃ怒っているのが、目線やしぐさに一瞬でてくる。
そんな「メッセージとメタメッセージ(裏にあるもの)」という「ダブルバインド」は、けっこうコミュニケーションによる縛りとして、あるあるですね。
でも、裏にあるものを感じなければ、気遣いもなく、社会生活に適応できませんよねぇ。
かといって、あまりにメッセージとメタメッセージが逆方向に向くと、
あらゆる言葉の裏に「何かあるかも?」と疑ったり、過度にこだわったり。
もう、メッセージいりません!って殻に閉じこもってしまうのは問題です!
じゃあどうしたらいいの?
まずは、そういう呪縛があると
「自覚」することが大事‼
呪術をあなどってはいけません(。>д<)
お互いに自覚的になればコミュニケーションを立て直せるし、「見抜く目」を持つことができる、これ大事。
そして、なんといっても
「近づかない!」
「呪術には呪術で、宗教には宗教で」という方法もあるようです。
「三年峠」という韓国の民話で、
三年峠で転んだら三年の命と言われているのに、転んじゃった〜もうダメだ〜というお爺さんに対して、「だったら10回転んだら30年寿命延びるやん♪」と言って転がす。というナイスな方法。とか
「私には自分の信仰があります。」と言う。←これ言ってもまだ勧誘してくる宗教は危ないってさすがにわかりますよね…。
これから、あれ?これもしかして縛られてる?
あれ?もしかしたら私、縛ろうとしてる?と、ふと釈先生を思い出して、呪術を認識できるのはかなりありがたいことです。
現実に起こっていることって、「認識とズレてくる」んだなぁ。
思い通りにならないとそこに苦しみが発生しますよね…。
これが「人類のテーマ」なんですって。
そして「認知的不協和」は「自我の危機」だから人は「自我防衛反応」によって自分を守っているようです。
・自分の想いを優先して
「現実否認」する。
・反対に自分の想いを押し込めて
「抑圧」する
・「酸っぱいぶどうだから採れなくてもよかった〜」とうまくリクツをつけて正当化しようとする「合理化」
・願望とは反対の行動にでて、好きな子にイタズラしちゃうような
「反動形成」
・人のせいにしたり、自分の荷物を人に背負わせて安全なところに逃げる(イジメなど)
「投影」
・欲求の対象を置き換えて、パチンコやネットに依存する
「代償」
・コンプレックスを別の価値で補おうと政治の世界で力を通そうとしてしまうような
「補償」
・赤ちゃんに戻ってピンチ切り抜けましゅ!という「退行」
わわわ!どれも「無意識」にやってるよー!
ある程度はストレスを避けるために必要だけど、ちょっとしたズレで逃げてたら、自分も現実も歪めて社会に適応できない人間になってしまう〜(´・ω・`)
じゃあどうしたらいいの?
「欲求不満耐性」を上げる。
即ち「タフな自我を形成する」ようにしたらいいんじゃないの?と高度経済成長期には盛んに言われてたけど、しんどい〜!
だったら「そのままでいいよ」「逃げてもいいんだよ」
「ありの〜ままの〜」自分でいいのよ〜ヨシヨシ(i_i)\(^_^)
?????
どっちも「自分」というものをベースにしてるところで同じやん!
そもそも「自分」ってあるの?
?????
そんなこと言ってられない!
だって成熟した現代は「自己決定」「自己表現」しないとダメでしょ?
はぁはぁ。しんどくなってきた(´д`|||)
そう。しんどくならないように
「自分」というものを見ていこう!
過剰にならないよう「自分を調えよう」
というのが宗教ではできるのではないか…
というのが、第二回目の講座でした。
もうもう、盛りだくさんで、
夕飯にムニエル作ろうと鮭の切り身買いに行ったら、新巻鮭一本もらった気分です。
新巻鮭もらったら、さばき方を知りたくなっちゃいます。
次回も絶対寺子屋ゼミ行きます!
!Σ( ̄□ ̄;)
もしかしてこれは、釈先生の「仏教をもっと知りたくな〜る〜」の呪術!?
こんな呪術にならしばらくかかっていたいな♪と思いながら、「宗教は人を救えるのか」を読みながら帰った秋の夜でした。
釈先生、そ〜ねのスタッフの皆さんありがとうございました!