2015/11/09 対談「仏道と武道」

11月9日(月)、甲野善紀先生をお招きしての対談、「仏道と武道」が練心庵で行われました。
受講された大西龍心さんがご自身のfacebookにて、リポートを書いてくださいました。ご本人の許可をいただいきましたので、ここに転載させていただきます。
皆様もどうぞ講座のご感想などお寄せください。
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昨夜は練心庵にて甲野善紀氏と釈徹宗師の対談『仏道と武道』に参加。
ちゃぶ台を囲んでお話しされるお二人の姿はまるでボクたちが先生のお宅にお邪魔して横で話を聞いているような和やかな温かい雰囲気だった。
内容と言えばお二人の話が面白くないわけはなく、仏道嫌いの武士の話や、鈴木大拙の説く禅がなぜ西洋で受け入れられたかという事、浄土真宗と密教の怪しい(?)関係、数々の霊能者の話、男が読むべき3つの少女漫画などめまぐるしく話題は広がる。

途中シークレットゲストとして数学者の森田真生氏、建築家の光嶋裕介氏も席に加わり、話題は宗教と建築に広がり、「存在は時間の中で浮かんでいるようなものではなく、存在が時を拓く」という話、人間と言うものは納得を求めるものであるということ。
また森田氏の言う「永遠に忘却されるという恐怖」、「意識の精度、解像度が高まるに連れ、苦の相対量が増す」「この世界をさも本当の世界であると言うように認識している私たち」光嶋氏の言う「建築そのものではなく空間とその中の人間を見つめる」などそれぞれが一日の講義のテーマになるような話題だった。
講座修了後は甲野善紀氏の実技体験、以前にも一度お呼びして体験させていただいたが大の大人がころころと転がされている様子は見ていても面白く、また実際自分が転ばされてもなぜか笑顔が浮かんでしまう。
そのあとの振り返りの時間もいいお話をいっぱい聞く事ができて濃い一日だった。
(記:大西龍心さん)